【和訳】猪瀬知事がオリンピック誘致でトルコを批判

猪瀬知事がオリンピック誘致にあたってトルコを批判した件について、ガジェット通信がニューヨーク・タイムズの記事を元に報じている (猪瀬東京都知事の過激なイスタンブール攻撃に「オリンピック招致規則違反」の懸念 | ガジェット通信 GetNews)けれど、この記事の訳が、誤訳、意訳連発であまりに酷すぎるので、元記事の重要と思われるところを抜粋して訳し直してみた。まあ、ニューヨーク・タイムズの記事通りだとしても、なかなか酷いこと言っているのは確かかも。訳したところの原文も載せたので、間違いがあればご指摘ください。

“For the athletes, where will be the best place to be?” Inose said through an interpreter in a recent interview in New York. “Well, compare the two countries where they have yet to build infrastructure, very sophisticated facilities. So, from time to time, like Brazil, I think it’s good to have a venue for the first time. But Islamic countries, the only thing they share in common is Allah and they are fighting with each other, and they have classes.”


「アスリート達にとって、どこがベストな場所になるだろうか?」つい先日のニューヨークでのインタビューで、猪瀬は通訳を通して言った。「インフラやより洗練された施設が未だ建設されていない二カ国と比較してほしい。時にはブラジルのように、始めての開催地を選ぶことも良いだろう。しかしイスラム諸国は、アッラーのみを共有していて、お互いに争い合い、そして階級制度もある」


(中略)


Inose brushed aside the notion that Olympic delegates may favor Istanbul’s bid because Turkey has a far younger population than Japan and thus is fertile ground for developing the next generation of Olympic enthusiasts. While population growth has stalled in Japan, the population of Tokyo has grown because of an influx of younger people, he said. He added that although Japan’s population is aging, its elderly are reasonably healthy.


猪瀬は トルコが日本より若者人口がはるかに多く、次世代のオリンピック・ファンを産み出す土壌があるために、代理人たちがイスタンブールへ投票するのではないかという見解を問題にしていない。日本の人口成長が止まっている一方で、若者の流入により東京の人口は増えていると彼は言う。彼は日本の人口の年齢層は高いが、老人たちは適度に健康であると付け加えた。


“We used to say that if you are poor, you have lots of kids, but we have to build infrastructure to accommodate a growing population,” Inose said. “What’s important is that seniors need to be athletic. If you’re healthy, even if you get older, health care costs will go down. The average age is 85 for women and 80 for men, so that demonstrates how stress-free” Japan’s society is.


「私たちはかつて『貧乏子だくさん』と言ったものだ。しかし増加する人口に対応するためにはインフラを建設しなけらばならない」と猪瀬は言う。「重要なことは、老人たちが運動をすることだ。もし歳を取ったとしても健康であれば、ヘルスケアのコストが下がる。平均寿命が女性85歳で男性80歳、これはいかに(日本の社会が)ストレスフリーであるかを表している」


“I’m sure people in Turkey want to live long,” he added. “And if they want to live long, they should create a culture like what we have in Japan. There might be a lot of young people, but if they die young, it doesn’t mean much.”


「トルコの人々も長生きをしたいことは確かだろう」。猪瀬は続ける。「もし彼らが長生きしたいのであれば、彼らは我々日本が持っているような文化を作るべきだ。若い人は多くいるかもしれない。しかし彼らが若くして死ぬのであれば、さほど意味があることではない。」


(以下略)


こんなかんじで。ちなみにNYタイムズの記者は、この発言がオリンピックの招致のルールに抵触するおそれがあることを指摘しつつ、トルコが国際都市であり、5度もオリンピック開催地の候補になっていることを挙げ、猪瀬氏が世界情勢をよく知らないと、ちょっと馬鹿にしてる論調。それから元の記事によると、スポークスマンが猪瀬氏は「階級」については特に言及していないと言ったということで、これは通訳のミスかも…? たしかにトルコの階級制度ってあんまり聞かないもんね…。


まあそれでも、トルコ、特にイスタンブールあたりを「イスラム諸国」の一言で括ってしまうのはちょっとモノを知らなさすぎるというか…。


以上です。

PS:ちょっと間違えたので修正しました。「貧しければ子供を多く持つべきだ」→「貧乏子だくさん」でした。「べき」とは言ってない。

【この記事の元になったNYタイムスの記事】:
http://www.nytimes.com/2013/04/27/sports/in-praising-its-olympic-bid-tokyo-tweaks-the-others.html?smid=tw-share&_r=0